トラベルサイクリストでウルトラマン今泉瑞希さんに聞くサイクリストから見た伊豆の魅力
伊豆の豊かな自然のなかで事業活動するみなさんに【アクティビティ】【文化】【自然】 の観点から、その魅力を伺いご紹介してまいります。
第7回目の今回も伊豆市からお隣の伊豆の国市長岡でのインタビューを敢行。
トラベルサイクリストの今泉瑞希さんに東京との2拠点生活の魅力やこれからの展望をお伺いしました。
紹介されているスポット
Q:まずは自己紹介をお願いします!
トラベルサイクリストの今泉瑞希です。全国各地を自転車で回って、その地域の魅力を伝えることを仕事にしています。普段は景色などを見ながらゆっくり走るポタリングが好きなのですが、トラベルサイクリストの仕事とは別に趣味でトライアスロンをしています。
国内だけでなく、トラベルサイクリストとして海外でも活動。MIZUの名義でさまざまな情報発信をしています。
ウルトラマントライアスロンってご存知ないですよね?
アイアンマンは聞いたことがあるかもしれませんが、その倍の距離、スイムが10km、バイク420km、ラン85kmの総距離515kmを制限時間36時間で走る競技にチャレンジしたくて、スポンサーについていただいて、挑戦することができました。
Q:え????今までのインタビューもなかなかの強者揃いでしたが、これまたとんでもない方じゃないですか!?なかなか挑戦する人も少ないと思うのですが、学生の頃から陸上競技をしていたのですか?
実は最初は漫画から入ったんです。
弱虫ペダルという漫画が好きで、私も挑戦したくなり、大学生の時に周りの友達につられるようなかたちで自転車を買いました。卒業後、一旦メディア関係に就職して、5年くらいまえから今の仕事と自転車だけではなく、トライアスロンを本格的に始めるようになりましたね。
過酷なレース後に、この笑顔!!「スポーツの魅力をより多くの人に伝えたい」という気持ちがあふれてますね。
Q:では、どうして伊豆に?
2019年に初めて伊豆を走ったんですが、こんなに魅力的な場所はない!ってくらい好きになって、konastayに月1回泊まるようになりました。一回来たら、3ー4泊する感じで。
東京と2拠点生活するようになったのはウルトラマンレースのトレーニングのためですね。
しっかりとトレーニングするためには練習環境が大事なので。
自転車に乗る環境としても伊豆はすごく良いんですよ!
Q:確かにロードバイクとかランの練習環境は都会よりは全然走りやすそうですね!でも、スイム10kmとかどうやるんですか?
スイムの練習の時は沖にでると危ないので、浜をずっと往復してます。
戸田の海岸で300mくらいを4−5時間ずっと往復したり。
内海なので、波もなくて泳ぎやすいですし、水もきれいなので楽しいですよ!
去年はITJ(伊豆トレイルジャーニー)にも出ましたよ。
自転車でも伊豆一周200kmを20回は大袈裟かもしれませんが、10回以上は走りましたね。
スイムの練習中のひとコマ。伊豆沿岸で延々と泳いでいる人がいたら、今泉さんかも!?
Q:は、はい・・・ちょっと、私にはない楽しみ方ですね。むしろ、いろいろ気になってきました。よく飽きないですねぇ
全然飽きませんよ!季節の変化も楽しめますし。
私の名前、今泉瑞希にIZUってたくさん入ってるんですよ。運命ですね!
それに、MINAMIIZUって書いてある看板見ると、IMAIZUMIって見えたりして、伊豆に大歓迎されている気がします!!
推しの風景、西伊豆スカイライン。好きな場所で愛車の写真を撮るのもサイクリングの醍醐味
Q:伊豆ラブ!それは嬉しい!ではでは、トレーニングなんかで伊豆の各所を走られたと思いますが、どこが好きですか?
西伊豆スカイラインは最高です。
特にあのカーブになっているところの景色が好きです。だるま山レストハウスとか。他にもヒリゾ浜、国士峠とかも良いですね。
伊豆って海や富士山の景色を楽しみながら走れて、海沿いの道でも高低差があって、楽しめるところが良いですね。
Q:高低差があった方が楽しい!?私が自転車素人なので想像がつかないんですが、トラベルサイクリストとしても全国各地を回っていて、伊豆ってサイクリストにとって、どのように写っているのですか?
伊豆は、サイクリストにとって本当に素晴らしい環境ですよ!
雪が降らず、冬でも暖かいのもいいです。
道路に矢羽もしっかり描かれているし、サイクリストウェルカムなお店も多くて、割引やドリンクサービスもあります。
お店に入るにも、サイクルウェアで汗をかいていたり、靴の金具で床を傷つけたらどうしようってなるんですが、バイシクルフレンドリーのロゴがあったり、自転車用のラックがあると、あ!サイクリストにも優しいお店なんだ!とわかるので、とても入りやすいです。
Q:矢羽って、あの道路の青いやつですよね?あれって、どういう意味っていうかメリットがあるんですか?
自転車が走っても良いよという印なんですが、それを目印に走っていると交通量が多い道や危ない方には迷い込まないようになっています。
車の方は気付きにくいかもしれませんが、自転車をやっている人としては走りやすいです。
Q:へー!なるほど〜確かにそういう安心感があると、歓迎されている感じがしていいですね!
伊豆はサイクルツーリズムがしっかりと定着しているんで、マップがなくても走ることもできますし、西側の道路は信号が少ないのも、サイクリスト的には助かります。
Q:サイクリスト視点ならではのオススメはありますか?車生活の自分とは視点が違うんで教えていただきたいです。
サイクリストの方は、景色がいいところで自転車を停めて、一緒に撮ったりすることが多いと思います!
海と富士山を入れたり。
サイクリストにとっては自分のマシンは仲間っていうか、恋人みたな感じなんです。
バイカーの方と似ているかもしれません。
伊豆は美味しい食べ物がたくさんあるので、食べ物関係で言うと、西伊豆のわさびの駅のわさびおにぎり、おいしいですよ!
今日も行っちゃいました。サイクリストにはドリンクサービスもあります。
あと、修善寺プリン、トイレの神様の明徳寺のところの観光センターで売ってる焼き草餅、伊豆の国の大仁にある大上のおはぎも大好きです。
伊豆新名物、伊豆の国市大仁にある大上のおはぎ。なんと今泉さんのサポーターでもあるんです。
Q:えーー!俺、伊豆ローカルなのにわさびおにぎりと焼き草餅は食べたことない!大上のおはぎ、あれはめっちゃうまいっすよね〜。
ところで、普段の買い物とかの生活でも自転車使うんですか?
私、ママチャリ的なの持ってなくて。なんなら、車も持ってないんですよ。
今日は東京から自転車で運んできました。踊り子号に乗っちゃえば東京から一本で来れるので、伊豆長岡駅の近くにアパートを借りました。スーパーや100均での買い物は近場で済んで、そういう意味では東京の郊外よりも生活に必要なお店がエリアにまとまっていて生活がしやすい気がします。
ポモドーロ(伊豆の国市にあるサイクリストから人気があるイタリアンレストラン)さんによく食べにいくんですが、家から走って行けますし!
三島、修善寺間を走る伊豆箱根鉄道。サイクルトレインもあるので、詳しくは文中のリンクをご覧ください。
ポモドーロでの誕生日会。今泉さんの発信で伊豆のファンになるサイクリストも多数!!
Q:ポモドーロさんに行くってことは自転車コミュニティの方とはたくさんつながりありそうですね!
いろんなルートを自分で見つけることも楽しいですが、こっちの自転車仲間に教えてもらったり、逆に東京の友達に教えたりもありますよ。
Q:じゃあもう2拠点生活から、伊豆に完全移住しちゃいましょうよ!
はい!!本当にそうしたいです!
なんか、失礼な言い方だったら、本当に申し訳ないんですが、ちょうどいい田舎という感じがします。
出身が群馬の田舎なので、山や自然が近い生活が良いと思っていて、伊豆はさらに海もあるんで、もう最高です!
Q:ぜひぜひ待ってます!伊豆も各地域でいろいろな特徴もありますし、行政の支援も市町でも違うものもあるんで、こっちに来て、店出したいとか、新しい挑戦とかあれば、情報共有しますんで、なんでも聞いてください!
ありがとうございます!
ガイドや地域おこし協力隊にも興味がありますが、今はまだまだ自分が走りたいですね!
いつかは伊豆に住みたいなと思っているので、待っていてくださいね!
スマホケースにも溢れ出る伊豆愛。完全移住の日も近そうですね!!
※ウルトラマントライアスロンの挑戦の詳細については、今泉さんのWEBサイトで紹介されていますのでご興味がある方はぜひこちらも合わせてお読みください!
https://mzkcyc.com/roadtoultraman/
今泉瑞希さんのInstagramのアカウント
今泉瑞希さんのWEBサイト
撮影協力:コナステイ伊豆長岡
写真・文:武智一雄
伊豆市の隣の伊東市在住のフォトグラファーで海の環境保全を目的とする
一般社団法人サバーソニック&アジロックフェスティバルの提督(代表理事)。
伊豆市には親戚や友人も多く、幼少期から馴染みが深く、好きな場所でした。
また、修善寺を2拠点生活の拠点としていたので、伊豆の内側と外側の両方の視点からインタビューを目指しています。